
金融緩和という言葉を、皆さん聞いたことがあると思います。
では、金融緩和とはどのような意味なのでしょうか?
また、FXとはどのような関係があるのでしょうか?
この記事で、詳しく説明していきたいと思います!
金融緩和ってなに?
金融緩和とは、国の政策によって、金利を引き下げることを指します。
では、なんのために金利を引き下げるのでしょうか?
一言であらわすと、「経済に好循環を生むため」です!
金利の低下と経済の好循環は、どのような関係があるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
金利の低下と経済の好循環
金利が低下すると、以下のようなことが起こります。
①車や住宅のローンを組む人が増える
金利が低下すると、最も需要が増加するのが車と住宅です。
「ローンを組むなら金利が低いとき!」と考える人は大勢います。
そのため、車や住宅の購入者が増え、経済が刺激されることになります。
②企業が銀行から融資を受けやすくなる→給与が増加する
金利が低くなると、積極的に融資を受けようとする企業が増えることになります。
融資を受けた企業は、そのお金を新たな設備や研究開発に投資をします。
すると企業の収益が増加するため、社員の給与が増加することになります!
③消費が活発になる→雇用が増加する
社員の給与が増加することで、消費活動が活発になります。
すると企業は、更にサービスを提供するため、生産を活発化させる必要があります。
生産力増加のため、企業は雇用を強化することになります!
金利を低下させることで、
企業の成長→給与の増加→消費活動の活発化→生産力向上に向けた雇用の増加→企業の成長→・・・
といった経済の好循環を生むことができます!
FXとの関係は?
では、金融緩和とFXでは、どのような関係があるのでしょうか?
例えば、「アメリカは金融緩和を縮小する」というニュースが報じられたとします。
このとき、相場はどう動くでしょうか?
金融緩和の縮小=金利の引き下げを縮小=金利を上げる
ということになります。
この場合、ドルは通常、買われることになります。
ドル円で取引をするなら、ロングにポジションを傾けやすくなりますね!
金利とFXの関係については、以下の記事に詳しくまとめています!
ぜひ、あわせて読んでみてください!
まとめ
金融緩和は、国の金利を引き下げる政策のことです。
目的は、経済の好循環を生むことにあります。
FXにおいては、「金融緩和の縮小」される国の通貨は、買われやすくなることがポイントになります。
現在の日本では、「金融緩和を粘り強く続けていく」という発言が安部首相や黒田日銀総裁からよくあります。
この場合は、「日本の金利は当分上がらない」ということですので、日本円のポジションをロングには傾けにくいということになります!
要人発言で「金融緩和」について言及があった場合は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!